私、パタンナーです。

「元」パタンナーの目線から服のことを書いています。

「抜け襟」って、パターン(型紙)失敗したわけじゃなくて?

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「抜き襟」、「抜け襟」、「襟抜き」、いろんな呼び方があるみたいですが、レディースのブラウスやシャツワンピースなんかで今年はやりました。

衿(こちらの漢字の方がなじみがある)が後にずれているような状態のことを抜ける、と言います。

普通の衿

抜け襟

わざと抜けた状態に着る人が多いのか、そういう着方の提案をしているのかわからないですが、ネットではものすごく着にくそうな画像が上がっているのを見ます。

多分、普通の衿のブラウスを「抜け襟」として着ているのだと思います。

普通の衿の服を、衿が抜けた状態で着るのは難しいです。写真を一枚撮るくらいはもちますが、動くと普通の衿の位置に戻ります。

当たり前です。そういう風に作っているから。

逆に、「抜き襟」にパターン(型紙)を作っているものを、普通の衿の位置で着たくても着られません。

もし普通の衿を抜き襟に保ちたいなら、ボトムにインする(笑)と少しはもつかもしれません。

(中にはどの服を着ても衿が抜けてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。

既製品は不特定多数のお客様に買っていただくものなので、基本的にはターゲットの層の標準的な体型や姿勢を考慮して作られます。

万人に合うものを作るのは不可能です。)

 

パタンナー的には、衿が抜けている状態って、「あ、抜けちゃってる。すいません、パターン修正しまーす」と言いたくなります。

つまり、よくない状態です。

だから、「抜け襟」にパターンを作るのは、なんだかヘンな感じです。

私は作ったことないですけど。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

www.pattern-maker.net


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