ダウン製品のサイズ感は数字ではわからない。
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すっかり寒くなって、アウターの出番です。
今年は、ダウンジャケットを買いました。大活躍。
今回の記事は、私がダウンのジャケットを買うにあたり経験し、思ったことをもとに、ダウンのジャケットやコートのサイズについて、そしてアパレルの現状を少し、パタンナーの目線で書いてみようと思います。
これから買おうという方の参考になれば。
アウターとは、ジャケット、コートなど、いちばん外側に着る、主に防寒を目的とする服ですね。
シャツやセーターの上から、ものによってはジャケットの上から着るものなので、重ね着していても動きを妨げたり、窮屈にならないよう、ゆとりを考えて作られています(作られてるはず)。
なのに、試着したら小さかったんです…。
実は、ネットで見つけてこれいいな、と思ったのですが、ネット限定と書かれていたのです。
ネットで、着てみないとサイズ感のわからないものは買えないです。
とくにダウンなんて、どれくらいの分量か、写真じゃまったくわからない。
薄すぎると寒いし、厚すぎるともこもこし過ぎていやだ、と思い、そのブランドにお店で販売されないのか問い合わせをしました。
すると、11月何日に発売なので、店頭で確認できるとのことで、お店に行きました。
それで、試着したはいいけれど、すごい窮屈だったんですよね…。
表地の素材はウールでMサイズを試着したのですが、ダウンの量が多いからか、中にシャツ一枚しか着ていなかったのに身頃と袖にかなり圧迫感が…。
かわいいし、これでもいいかな、でもサイズはLかな、と思いつつ。
同じブランドの表地ポリエステルのものがあったので、そちらを試着すると、あ、余裕ある、これならMでもいいかな、という感じでした。
ダウンの質は同じみたいだけど、量が少ないので、袖がきついなんてこともなく。
大阪にいるとそこまで寒くないので、結局はダウンの分量の少ない、ポリエステルのMサイズを購入しました。
後でネットで調べてみると…ダウンの質はやはり同じ。
ダウンの分量のことは書いてなかった。
でも、ネットストアにどちらの商品もサイズが記載されていましたが、どちらもバストサイズ、肩幅は同じ。やっぱり。
サイズが同じものならダウンの量が多ければきつくなるのは当たり前です。
ダウンの量が多くなれば、バストサイズは大きくしたほうがいいのでは、と思います。
私なら、大きくする…ような気がする。(この辺の微妙な感じは、後述します)
ダウンだとどうしても着ぶくれして大きく(太って)見えます。
バストサイズを大きくすれば、着用するのにゆとりが出ますが、大きく見えるのでバストサイズを大きくしたくなかったのか。
ダウンの量が多いと暖かいので、中に着るものを薄いものしか着ないという想定なのか。
作っている人、関わっている人(社内でも社外でも。OEMならメーカー)が違うから、分からなかったのか。
同じ人でも、気が付かなかったのか。
そもそも、なにも考えられていなかったか。
ただ、こういうのはどこの会社もあることだと思います。
たとえば、その商品どちらも、OEMの会社に依頼している。
でもそれぞれA社、B社と違う会社が担当していると仮定して…
パターンも製品も作るのはA社。
だとしたらブランドの担当者はそもそもその商品のパターンのことなんて分かりません。
A社の社員やパタンナーは、ほかの会社の商品のサイズなんて、もちろんわかるわけありません。
B社も同様です。
もし、どちらの商品も同じA社で作っていたと仮定して…
どちらの商品も、A社の同じパタンナーが作っていたとして、サンプルの時点でサイズ感を変えていても、ブランド側の担当者から「同じサイズにしてください」と言われれば、その通りにします。
A社からすれば、その担当者はお客さんなので、基本的に言われたとおりにします。
ほかにも、まだまだいろいろ原因は考えられます。
とても書き切れないので、これ以上掘り下げませんが。
結局、サイズについては試着しないとわからないということですね。
やっぱりネットで服を買うのは、まだまだ難しい…。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。