私、パタンナーです。

「元」パタンナーの目線から服のことを書いています。

「仕事」というものについて。

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私はパタンナー(洋服の型紙を作る仕事をする人)です。

私は昔から服やなにかこまごまとしたものを作るのが好きでした。

装苑なんかに載っていた囲み製図を使って作ったり、アレンジしたりしていました。

学生の頃は、自分の部屋に閉じこもって、ひたすら服を作っていました。

それらは自分のものや、家族、友人にあげるために作っていたものです。

完全に趣味の世界ですね。

でも、仕事で型紙を作ってグレーディング(サイズ展開すること)をかけて何百枚何千枚と服を量産し販売するための型紙を作るようになって、パターンを作るということに自信をなくすこともしばしばでした。

実は今でも作ったことのないパターン(型紙)を作るのは怖いです。

趣味で作る「パターン」と、仕事で作る「パターン」は違います。

仕事のパターンは、責任が伴います。

しかもかなり大きな責任が。

趣味で作っているだけの頃には全く気がつかなかったのですが、仕事をはじめてすぐに自分の技術のなさがあらわになって、すごくつらかったです。

そして、長く仕事を続けると、自信が出てくる部分もたくさんありますが、それでも自分が求めている出来には程遠いです。

自分の技術がまだまだだと思い知らされます。

きっと、終わりなんてないのだと思います。

パタンナーに限ったことではないのだと思います。

それが「仕事」というものなのかもしれません。

 

今年も精進してまいります。

よろしくお願いいたします。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。